「江副浩正」（馬場マコト、土屋洋・著　日経ＢＰ社）を読んで

「江副浩正」（馬場マコト、土屋洋・著　日経ＢＰ社）を読んで

年始に読んだ本でとても感銘を受けた本をご紹介します。

この本は、共にリクルート出身の著者二人が、リクルート創業者であり、稀代の起業家・江副浩正氏の生涯を綴ったノンフィクションです。

江副浩正氏には「リクルート事件」の印象が強いかもしれませんが、本書を読むと真実は違うということがわかります。（正確な事実は不明ですが、少なくとも店頭公開前の株式運用としての問題は特になく、時代、政治状況、検察の姿勢などが生み出した事件と言えます。）

厳格な父に実の母を追い出され、後妻二人と暮らす、複雑な少年時代、東京大学の学生新聞を機に見つけたビジネスチャンス、そして現代の大リクルートに成長するまで…。

起業家たちとの交流や、江副氏が遺したビジネスの仕組み、人材、言葉が綴られており、じつに読み応えある内容です。

困難に真っ直ぐ向き合い、自らを変え続ける一起業家の姿に、純粋に心を打たれました。時代を読み、そこから生まれる機会をどのように掴みにいくのかが、よくわかりました。

書籍「江副浩正」の印象的なポイント

・「自ら機会を創り出し　機会によって自らを変えよ」。
→この言葉は前から知っていましたが、その深さを知ることができたのは、本書のおかげです。

・これまで誰も手がけなかったサービスを提供していく事業には、先生が必要。その先生は、新しいお客様や潜在的なお客様である。お客様に教えを乞いつつ、創意工夫を重ね、仕事の改善を継続的に続けていくことが重要

言葉通り、あらゆる困難を機会と捉え、自らを変え続けた江副氏の姿に、強烈に起業家精神を刺激されました。

これから起業する人、既に起業している人、どちらにもオススメの本です。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

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